「アップル ウォッチ」が4月に世界同時発売され、米国では予約だけで100万台を超えたが、 日本ではまだまだヒットしたとはいえない。ところが、徐々に「スマートウォッチ」の需要は増えつつあるという。 そこで、「スマートウォッチ」で何が出来るか?整理してみた。

スマートフォンの種類

「スマートウォッチ」は「アップル ウォッチ」のようにiPhoneと密接に連携して多彩な情報を表示するタイプ、 スマホに頼らず3G通信に対応して単独で音声通話やメールの送受信ができるタイプ、またその両方を兼ね備えたタイプ、 機能を限定した特化型などに分かれる。

アップル ウォッチ

「アップル ウォッチ」はiPhoneとBluetooth接続することで画面にメールやSNS、ニュース速報などの情報をリアルタイム に表示して、わざわざスマホを取り出して確認する必要がなくなる。 iPhoneにメールやSNSのメッセージが届けば音や振動で知らせてくれる。メッセージの中身も知らせてくれるから、 すぐに返信したければiPhoneで操作して、その必要がないならそのままスルーすればよい。 ニュースや天気などもリアルタイムで表示することができる。

この時計の小さな画面でそれを可能にしているのが、従来の時計の竜頭のようなダイヤル「デジタルクラウン」。 回すと画面のスクロールや拡大・縮小、押すと決定ボタンになる。

他の機能としては、定期的な「運動管理」。机に向かって長時間を過ごしていると立って歩くように促されたり、 カロリー消費量や運動時間の目標数値を達成するとメダルが表示されたりする。 スマホを取り出さなくても電話やメッセージの送受信は可能。「マップ」や「乗り換え案内」の交通系 アプリも使える。

バッテリーは1日程度なら十分に持つ。寝る前に充電するクセをつけておけば問題ない。

価格は、ステンレススチールや18金製のものだとピンキリだが、アルミ製なら42,800円~。

Android Wear

「アップル ウォッチ」に対抗するのが、GoogleのスマートウォッチOS「Android Wear」を搭載した製品。 「Android Wear」の特徴はGoogleが作っただけあって、Googleのサービスとの連携がスムーズな点と、 ソニーやLG、ASUSといった色んなメーカーから製品が出ているところだ。防水や防塵機能を備えたモデルもある。 これはiPhoneやスマホも同様に、iPhoneが好きな人はiPhoneを買い続けるし、色々な端末を楽しみたい人は Android搭載スマホを選ぶのと同じだ。

「オーケー、グーグル」と呼びかけるとメニューを表示して、音声入力で検索やメモ、SMSやメールを送信できる。

その他、「Yahoo!ニュース」を表示したり、「LINE」のメッセージ通知機能、音声入力での返信などができる。 但し、現状はスマホと連携した通話は出来ないし、アプリも日本語版がまだまだ少ない。 全ての機種に心拍センサーがついているわけではなく、製品によってやれることも色々あり、バッテリーの持ち時間にも差があるので注意したい。 価格帯は2万円台のものもあり「アップル ウォッチ」よりもかなり安い。

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SIMフリー3G通信対応

単独でOSを持ち、SIMフリーで3G通信が出来るほとんどスマホの製品もある。

「ANYYOUON SmartGear49」
OSにAndroid4.4。SIMフリーで3G通信、無線LAN、Bluetooth、カメラ、GPS機能を搭載。 さすがに画面は小さいが、このサイズでこれだけの機能があるのは驚きだ。

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「サムスン Gear S」
スマホの「サムスン Galaxy」シリーズ専用で、独自開発OSの「Tizen」を搭載した腕時計型スマホ。 SIMフリーで3G通信に対応しているので、これ単独でも音声通話やメールの送受信ができる。 「Galaxy」シリーズでしか使えないが、スマホを通してアプリも追加できる。

時計としてはやや大きめで厚みもそれなりにあるが、タッチ式の有機ELディスプレイはかなり見やすい。 バッテリーは約2日持つ。

機能特化型

「Apple Watch」や「Android Wear」ほど多機能ではないが、機能を限定することで見た目はアナログ時計だが スマホとの連携でメールやSNSなどの情報を表示する機能特化型もある。

「Martian Watches VOICE COMMAND PASSPORT」
見た目は完全にアナログ時計だが、通話や音声入力での検索、メール読み上げ機能などを持つ。 iOSとAndroidの両方に対応しており、SiriやGoogle Nowなどのボイスコマンドに対応し、 時計に話しかけることで検索ができる。電話の着信をLEDの点滅とディスプレイに着信者の名前を表示 で知らせる。

「VELDT SERENDIPITY Model R」
こちらも見た目はアナログ時計だが、メールやSNSなどの新着情報、文字盤に配置されたLEDの色で 天気予報やスケジュールの情報を通知する。 また、歩数や消費カロリーを計算してデータをスマホに送信することでグラフ表示できる。 iPhone専用。

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