近年、格安スマホの利用者が増えているが、全国の国民生活センターなどには、格安スマホに関する トラブルが増加している。独立行政法人国民生活センターによせられた相談件数は 2016年度は2015年度に比べて約2.8倍の相談が寄せられている。格安スマホはSIMと 携帯端末を別々に契約できたり、実店舗がなくて自分で利用開始の手続きが必要な場合も多く、 従来の大手携帯電話会社のサービスとは異なる部分があるため、案外とトラブルが増えているようだ。

相談事例

1.問い合わせ窓口の問題
格安SIMサービスの事業者の中には、実店舗を持っていないため、故障時や操作方法の 問い合わせ窓口がホームページや電話のみに限られている場合も多く、 携帯端末の修理時に無償での代替機の提供がない会社もあります。 サポートの電話窓口に問い合わせをしても、何度かけても話し中で繋がらなかったり、 スマホが故障して問い合わせをしても、代替機の貸し出しサービスがないと言われることもあります。

2.キャリアメールがない
携帯電話会社が独自でもっているdocomo.ne.jpやsoftbank.jpなどのメールアドレスをキャリアメール というが、格安スマホ会社には通常キャリアメールがありません。 その為、Googleが提供するGmailなどのネット上のフリーメールアドレスを利用します。 ところが、大手携帯電話会社が提供するキャリアメールのメール受信・設定で 「キャリアメール以外のメールを拒否する」という設定をしている場合があり、 この場合、フリーメールアドレスからメールを送ってもメールが届かないということになります。 メールアドレスが変わったことを親や友人にメールで伝える前に設定自体を変更してもらわないといけない ケースも出てきます。

3.SIMカードが使えない場合
従来の大手電話会社では、携帯端末とSIMカードをセットで契約していました。 ところが、格安SIMでは携帯端末とSIMカードを別々に契約することができます。 さらに、自分が現在使っているスマホに格安SIMを入れて利用することも可能だったりします。 しかしながら、端末によっては従来の大手電話会社のSIMロックの解除が必要だったり、 SIMカードのサイズを間違えて注文したりする場合があります。

4.利用開始日の問題
今までの携帯電話会社で利用していた電話番号を変えずに格安スマホ会社に乗り換えることを ナンバーポータビリティといいますが、即日切り替えではなく3日ほどかかる場合があります。 家電量販店などでブースを設置して実店舗を持っている格安スマホ会社では即日に切り替えを行ってくれる場合もあります。

5.赤ロムの問題
ネットオークションや中古の携帯端末販売業者が販売している携帯端末の中には、 窃盗・詐欺などの犯罪行為により不正に入手したものや、不正な契約により取得したもの、 割賦代金が未払いのもの、などが売られている場合があります。 この場合、キャリアがネットワーク利用制限して使えない状態になっています。 これを「赤ロム」といいます。 中古やネットオークションでスマホを購入する場合は、端末の製造番号で販売元の携帯 電話会社のホームページで利用制限のある端末なのかを調べることができます。

格安スマホに乗り換える前の準備

まずは自分の利用状況を確認してみましょう。 音声通話を頻繁にする人は、インターネットの利用をほとんどしなくても、 格安スマホを利用してかえって月々の料金が高くなってしまう場合があります。 格安スマホ会社の各料金プランをよく比較して、自分にあった最適なサービスを選択することが大切です。 ドコモの端末を使っている場合は、今まで使っていたスマホを引き続き使い、SIMだけを購入することが 比較的可能なのですが、格安スマホ会社への端末の動作確認やSIMカードのサイズも調べておきましょう。

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by G-Tools , 2017/04/21